メルマガ(メールマガジン)の成果を上げる! 押さえるべきポイントとは?
INDEX 目次
メルマガ(メールマガジン)とは?
インターネット初期から使われている、デジタルマーケティングの有名な手段の一つがメルマガ(メールマガジン)です。
マーケティングのトレンドは日々移りますが、スマートフォンの普及によりいつでもメールチェックできる環境が整ったことで、メールマガジンを利用したマーケティングが改めて注目されています。
顧客リストが多いほど、メールマーケティングの効果は上がりやすくなります。
そこで、メルマガを駆使して効果を上げるための方法を解説します。
メルマガの作成方法から注意点まで具体的に紹介しますので、メールマガジンを初めて作成する初心者の方も、作成しても効果を感じられないという方も、ぜひ参考にしてみてください。
メルマガの作り方
効果的なメルマガを作るには、まず準備段階として明確にしておくべきポイントがあります。そのポイントを以下にピックアップしていきます。
メルマガの目的を決める
まず「なぜメルマガを配信するのか」という目的を明確にしましょう。主な目的として以下のものがあげられます。
・セール情報などを伝えて新規顧客を獲得したい
・セミナーやイベントへの参加を促したい
・購入履歴のある顧客にリピートしてもらいたい
・商品購入後のアフターフォロー
・自社のファンを増やしたい
このように目的によって、訴求する内容も変わってきます。
「誰に」「いつ」「何を」「どうしてほしい」かを明確にしておくことが重要です。
例えば新規顧客を獲得したい場合、セール情報やクーポンを配信すると購買意欲が高まります。アフターフォローが目的であれば、自社を信頼し商品を購入した顧客に対して信頼を裏切らないために、売り気を出しすぎないよう注意が必要です。
配信ターゲットを設定する
どのような人にメルマガを届けるのか、年齢や性別、過去の購入歴、趣味嗜好、サービスの活用状況などの情報に基づき決定しましょう。
ターゲットを明確にすることで、興味や関心に訴えかけられるメルマガを作成することができます。販売促進したいからと広範囲のターゲットにするのではなく、必要とする人をしっかりと絞ることが、成果を上げることにつながります。
メルマガの形式を決める
メルマガには2種類の形式があります。
文字だけで構成された「テキスト形式」と、画像やバナー、装飾を入れることができる「HTML形式」です。
「テキスト形式」は容量が軽く、作成も簡単で受信者の環境に影響されにくいというメリットがありますが、ビジュアル的な訴求効果は低くなります。また、開封率などの測定もできません。
「HTML形式」はフォントや色を変更したり、バナーを入れることでビジュアル的な訴求効果を高めることができます。また効果測定ができるのも特徴です。
デメリットとしては、作成に時間がかかってしまうこと、受信側の環境により表示崩れや受け取れない可能性がある点です。
しかし、簡単に作成できる専用のサービスがいくつもあり、レスポンシブデザインにも対応していますので、専門的な知識がなくても心配することはありません。
また、マルチパートメールの設定をすれば、受信者の環境に応じてHTML形式とテキスト形式を表示分けすることができるので、メールが届かない可能性が低くなります。
送信者を設定する
意外と重要なのが、送信者の設定です。見覚えのない送信者では怪しく思われ、読まずに削除されてしまいます。自社のことだと一目でわかる、シンプルな送信者名にしましょう。
メルマガのタイトルを考える
タイトルは開封率に大きく影響するため、特に重要な要素です。
魅力のあるタイトルを十分に考慮する必要があります。
そのためには、「4Uの法則」というマーケティング手法が有効です。
「4Uの法則」
・Useful(有益性):読むことでどんな利益を得られるか
・Urgent(緊急性):「今だけ」「期間限定」など時間的な緊急性があるか
・Ultra specific(超具体的):数字などにより具体的なイメージを抱かせられるか
・Unique(ユニークさ):独自性があり、面白さを感じられるか
これらの要素を入れることで、魅力的なタイトルにすることができます。
ただし、文字数が多すぎてもスマートフォンでは表示されないため、15字程度に収めましょう。
読者はタイトルが目に入った瞬間に開封するかを判断するため、シンプルで分かりやすくするのが大切です。
タイトルを空白にしたり、煽り文句や誇張表現は迷惑メールと判定されてしまう可能性があるため控えるようにします。
効果検証を重ねて、どのようなタイトルが有効だったかを把握しながら改善していきましょう。
メルマガの本文を作成する
タイトルが決まったら、本文に記載する内容を考えます。本文のあとにタイトルを付けるという人もいますが、初めのうちはタイトルを先に考えることで、記述内容がぶれず内容の濃い文章を書くことができます。もちろん明確な決まりはありませんので、慣れてきたらやりやすい順番でよいでしょう。
本文を執筆する前に、構成を決めていきます。
ヘッダー・リード文・本文・フッターという流れが基本になります。
ヘッダーには、メルマガの名称・ナンバー・配信日・会社名などを記載します。フッターは発行元情報や配信解除方法を必ず載せましょう。
リード文と本文は特に重要な部分になりますので、以下で詳しく説明していきます。
リード文
あいさつ文とともに、「読んでみよう」と思わせるような有益な情報を提示しましょう。読者の心を惹きつけるような表現も使い、今回のメルマガを読むことでどんなメリットがあるかを明確にしましょう。読み進めてもらえるかを決める重要な部分です。
本文
改行や行間にも注意して見やすくわかりやすい文章にすることが大切です。冗長な文章は避け、シンプルにまとめましょう。
読者に伝えたい重要なことはなるべく最初の方に書きましょう。読者がメルマガを最後まで読んでくれるとは限らないからです。たくさんの読者の目に触れる位置に重要な事を配置しておきましょう。
本文が長くなる場合は、見出しを使います。見出しは、伝えたい内容が一目でわかるようにします。読者が興味を持つように、明確なメリットを入れるなど、重要な部分を読んでもらえるよう工夫しましょう。
そして、最終的に読者にとってもらいたい行動に誘導する内容になっているかが最も重要です。アクションのためのCTAボタンを設置しましょう。
メルマガ配信前にこれだけはチェック
メルマガ配信前にチェックしておきたいポイントが5つあります。時間がなくてもこれだけは必ず実行しましょう。
表示のチェック
HTML形式のメルマガは、表示崩れがなく正しく表示されるかを確認しましょう。想定通りに表示されていれば大丈夫です。
GmailやOutlook、スマホのメールソフトなど、利用者の多いメーラーで表示確認しておきましょう。
テキスト形式の場合は、メルマガの装飾や改行が適切かどうかを確認します。
画像のチェック
メルマガ内の画像に誤りがないかを確認しましょう。すぐに気づきそうなので油断しがちですが、意外と気づきにくいところなので注意深くチェックしましょう。
誤字脱字のチェック
ミスが生じやすいので、誤字脱字のチェックは複数回必ず行うようにします。可能であれば複数人でチェックするとよいでしょう。
「誤字脱字くらい、あっても伝わるだろう」と思ってしまいがちですが、ユーザーからは精度が低いと思われ、信用を得られないという事も起こり得ます。小さな事でもミスがない事は信頼作りにおいては重要なことです。
リンクのチェック
メルマガ内に設置したリンク先に誤りがないかチェックしましょう。メルマガを複製して作成した場合など、テキストは変えてもリンク先URLを変え忘れてしまう事があるので注意しましょう。
リンクが無効だったり、紹介している商品やセミナーと違うリンク先だった場合、購買や申込は見込めなくなってしまいます。
また、読者からのクレームやトラブルにつながる可能性もあります。
必ずすべてのリンクが有効かチェックするようにしましょう。
テスト配信を行う
本配信をする前に、必ずテスト配信を行いましょう。ユーザーの立場でメルマガに目を通すと、修正するべき点が見えてくる場合があります。客観的に見直すことが大切です。
また、添付したデータが重いなどでメールが配信されないこともあります。
テスト配信をすれば、メールが配信されなかったという事態も防ぐことができます。
配信後には効果検証を
一度のメルマガで期待通りの効果を得られることはそれほど多くはありません。
毎回効果測定まできちんと行い、読者の反応を検証することで、どのような対策を打てば良いかが見えてくるでしょう。
具体的には
・メルマガ開封率
・クリック率
・反応したユーザー属性
・メルマガ配信解除率
・配信エラー率
などをチェックしていけば良いでしょう。
開封率が悪ければタイトルがユーザーに響いていないことになります。
開封されているのにクリック率が低いのなら、コンテンツの中身や、そもそもターゲット層に合っているのかを考慮する必要があります。
効果測定結果をもとに何度もメルマガをブラシュアップして、CVRにつながるパターンを導き出しましょう。
PDCAを回して、勝ちパターンを確立しましょう
メルマガの作り方と、メルマガを駆使して効果を上げるための方法について解説してきましたが、いかがでしたか?
メルマガ作りで一番大切なことは、「ターゲットを明確にし、読者にとってメリットのある情報を伝える」ことです。
わかりやすくシンプルな文章で、スムーズに伝えることを意識して作成していきましょう。
また、作成したら効果測定をし、PDCAを回して改善を繰り返すことが重要です。
配信を恐れず、経験を積んで勝ちパターンを掴んでください。
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